狼彼氏×天然彼女










「風邪引かれたら困るし」


「……うん」




きっと、実紅の顔赤いな。



だって下向いてるし。





「そのドレス、どーしたの?」


「…これ?」



普通高校生でドレス持ってるやつなんかいねえよな。




「洸太君に貸してもらった」


「は?洸太?」


「うん、洸太君ちって両親がデザイナーだからドレスとかいっぱい持ってて。だから舜に見せてあげてって―…」




…ふーん。


ってか洸太んちってデザイナーやってたんだな。

初耳。




「…に、似合う…かな?」



………え?


そりゃあー、似合うけど。



っつか似合いすぎだけど…。





ここで俺のSが発動しないわけがない。




「答えてほしい?」


なんてわざと聞いてみる。



「…え////」


「質問に答えてほしい?」


「…う、うん」




でも、もう俺のSはもう止まらなくて―…






マジ俺って…




S……だな。






「秘密」

「な…っ…////」





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