パーティーのため
スーツに着替えた。
着替え終わり部屋から出ると…
そこには実紅がいた。
実紅はピンクのワンピースドレスに白のヒールを履いていた。
髪は緩く巻いてあるから、いつもより大人っぽく見える。
「……////」
しかも何か俺のこと
直視してねえ…?
あんま見られると理性保たねえんだけど。
だって格好も格好だしな。
襲うに近い…。
「んなに見んなよ」
「み、見てない!!」
…いや、
見てたから。
ってか、上着着てねえよな。ドレス、肩だしなのに。
「寒くねえの?」
「…え?」
「肩、出てるから」
「……あ、」
実紅は
自分の肩を見た。
そして優しく微笑んだ。
「平気だよ、今日そんなに寒くないし」
そんなこと言っておきながら、体は正直で肩が震えていた。
………
たしかパーティーって栗丘高校の体育館でやるんだよな…。
んなに距離はねえけど、そこまで行くのに寒いよな。
パサッ──
「え?」
「体育館着くまで羽織ってろ」
実紅に俺の上着を羽織らせた。
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