狼彼氏×天然彼女












「お前はSだ」

「俺も同感」

「…やっぱ?」




学校に着き
昨日のことを話す前に修夜と洸太に見破られてしまった。



ってか、あの後

困った実紅を
そのまま放っておいて俺はそそくさと自分の部屋に逃げた。




だって、あれ以上聞いてもな?


実紅のことだから、答えるわけねえし。






「…で、なんで知ってるわけ?」



修夜と洸太は

俺がまだ話していないのにも関わらず、体育館でキスしてたことを知ってた。




「見たから」



……見た?


「キスしてんの、この目でバッチリ見たから」

「は?!」

「ったく、大胆すぎんだよ」




ってか、何で見た?


見えねえように、隅っこに居たと思うんだけど……。



「俺、舞台で練習してたから♪」





修夜は“キラキラスマイル”でそう言った。



そうだ…。


舞台からだと体育館全体を見渡せるんだった。





「いや〜♪いい眺めだった〜♪」




そのあと、


俺は修夜にパンチをお見舞いしてやった。









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