「や、やだよ!
お仕置きなんて!」
「間違えなきゃいいだけじゃん」
それが出来ないから
やだって言ってんでしょうが。
「ってか、お前が間違えたらペアの俺まで恥かくわけ」
なんだよ、その顔は。
しかも体育館の端に追いつめられてるし―…
「俺は恥かきたくねえの。分かる…?だからお前には完璧なダンスをしてもらわねえと困るんだよ」
何その、
微妙なプレッシャー。
しかも完璧なダンスって―…
…無理だろ。
あたしじゃ
100%無理だろ。
「む、無理だよ」
「彼氏の俺にそんなに恥かかせたいわけ?」
「そう…じゃないけど…」
「俺の彼女なら、これぐらい余裕で乗り越えてもらわねえと困るんですけど」
―――……ぅ。
そういう事言われると何も言い返せなくなっちゃうじゃん…。
「…な?だから頑張ってよ」
耳元で囁くな〜〜!!
鳥肌がたつっての!!
「…ば、バカ////」
顔まで赤くなったよ〜…。
「今……
『バカ』って言った?」
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