「いいんだよ、別に♪
しかも俺、まだ23だから♪」
たしかに先生だけ若いもんね。
「…って、年齢の問題じゃないと思うんですけど…」
「はは…まじ?」
「先生もう戻った方がいいと思いますけど」
「高畑、冷たいな〜」
先生は
ブツブツ文句を言いながら教卓に戻っていった。
「え〜鍵は高畑に渡したが、むやみに高畑から奪わないように!」
「むやみにとか何だよ〜」
「まるで俺らが実紅ちゃんを襲ってるみたいじゃ〜ん」
「いや、襲ってんだろお前ら」
いや、先生…
襲われた覚えないんですけど。
「だって先生〜♪
高畑と雨宮付き合ってんも〜ん♪だから雨宮、怖くて手なんか出せませ〜ん♪」
な、なんで知ってんの?!
あたしと舜が付き合ってること
なんで知ってんの?!
舜の方をチラッと見るととても不機嫌そうな顔をしていた。
やっぱ舜も怒ってるよ…。
「お前ら付き合ってんの?!」
しかし、その言葉に返事を返したのはあたしではなく舜でもなく…
「付き合ってんだよ!なぁ?」
修夜君、だった。
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