狼彼氏×天然彼女










「今日から、さっそく特訓してもらうから、うちのクラスが代表として体育館の鍵を持っていてもらいたいと思う」




そして先生は後ろに向かって歩いてきた。



…え、

もしかして…






「…高畑。
お前が持ってろ」



……ッげ!!


「あ、あたしですか?」

「そうだ。
なんか不満でもあるか?」

「…あ、ありません」




ってか…


不満はないけど、

なんで、あたし……?



「一ヶ月したら俺に返してくれればいいからな。………あと…」


「あと…なんですか?」



先生は皆に聞こえないくらいの小さな声で口元に手を添えて、あたしだけに話し始めた。






「鍵を持ってる間は…体育館をお前が、自由に使っていいからな」


「……え…」


「せっかく貸切なんだぜ?お前が自由に使ってもバレねえって…」


「先生がそんな事、言っていいんですか?」




貸切なんだから

自由に使っていいだなんて…。



さすがに先生が言っていい言葉じゃないよね。











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