しかし実紅に腕を引っ張られてしまった。 …今度はなんだ? 同じ部屋で 寝るのも嫌だとか…? それ言われたら だいぶショックだな。 一緒に寝れないのだって、だいぶショックだってのに―…。 「…布団、 持ってこなくてもいいよ」 「は?」 一緒に寝たくねえんじゃねえの? 「持ってこなくて…いいから」 「お前、矛盾」 「…え?」 一度開けたドアをまた閉めた。 そしてまた床に座り直した。 「はい、座れ」 床を指差した。 「…うん」 .