「舜もベットで寝て…あたしもベットで寝るって、こと?」
「ああ」
それがどうした?
考えてること分かってるけど
わざと知らないフリをする。
そして俺は
実紅の反応を無視して
荷物の整理を始めた。
すると実紅は俺の着ている洋服の襟を引っ張ってきた。
「……なに」
「一緒に…寝るの?」
…………
「寝たくないの?」
そう聞くと、
実紅は下を向いた。
「寝たくないなら布団ひくけど」
少しキツい口調に
なってしまった。
だからか実紅は涙目。
「悪い、キツくいいすぎた」
そして布団を取りに部屋を出ようとした―…
.



