「だから泊まる支度しといて」 「―…え…えええ!!!!!!」 …またこいつ、 耳元で大声出しやがった…。 耳、いてえ…。 「…あ、」 「なんだよ―…」 「また、大声出しちゃった…」 「…だな」 「ごめん」 「もう慣れた」 それより支度しねえとな…。 俺は実紅を 壁に押し付けていた手を退かして 実紅から離れた。 そっと実紅の 顔を見る…。 「お前、顔真っ赤」 「―…っ////」 また赤くなった。 そしてついに恥ずかしくなったのか、実紅は手で 自分の顔を隠してしまった。 .