「じゃ、ちゃんと断れよ?」



「うん…」





少し微笑んだ実紅は

夕日の灯りに照らされて、とてもキレイだった。




「…キスしていい?」



「え……?」




実紅は"なんで?"という顔。



「…いい?」


「なんで…いきなり」


「あと5秒以内に答えねえとキスするから」


「えッ?!」




俺は数え始めた。



「いーち」


「えッ…え?」


「にー」


「…えッ?!」


「さーん」


「ちょ…待って…」


「しー」


「……い、いいッ」






―――――…………

――――………



――…え?

今…なんて?












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