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この勝負は決して
負けることは出来ない…。
絶対に舜を
失いたくないから…。
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「――…くちゃん!!」
「――…くちゃん!!」
「―…実紅ちゃん!!」
「――…っ!!??」
「実紅ちゃん、返事くらいしてよねー??」
な、奈留ちゃんか…。
びっっくりしたぁ…。
「…ごめん、ごめん」
「もうー!!実紅ちゃん緊張してるのー?!」
「…し、してないよ!!」
やっばー……
この喋り方じゃ思いっきり緊張してますって感じじゃんよー…
「緊張しなくても平気ですよ。投票するのは男子だけですから」
「…え、男子だけなの?」
「はい。だから実紅ちゃんはたぶん余裕に一位だと思いますよ?」
「…いやいや、余裕はないでしょさすがに…」
しかも男子だけだからってあたしが一位にはならないでしょ…。
ほかの子も
可愛いし…。
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