会議室には
女の先生一人と
レディクラ候補らしき人たち数名にパートナーらしき人たち数名が椅子に静かに座っていた。
そしてその数名の人たちの目線が一気にこっちに来た。
正確には舜のほうだけど……
「…なんで雨宮君がいるの?」
一人の可愛い女の子が不思議そうな顔をしてこちらを見てきた。
この子も舜のことが
好きなのかな――…?
「雨宮君は高畑さんのパートナーなのよ」
後ろから遅れてきた片山さんが言った。
そして片山さんの隣には…
知らない男の子がいた。
「…あ、そうなんですか」
「そうよね?高畑さん」
「……え、あ、うん」
片山さんはあたしの目線に気付いたのか―…
「あたしのパートナーに決まった林直哉」
へえー…
この人がパートナーなんだ。
その林直哉って人は
肩ぐらいまである髪は肩の所で少しはねていて、
キレイな茶色の色をしている。
小さなピアスが
左の耳で輝いている。
.



