狼彼氏×天然彼女













「………分かんねえな。
自分の気持ちなのにな」




自分の気持ちなのに

分かんねえ―…


自分の気持ちなのに…




いや違うのかもしれねえ…



自分の気持ちだからこそ
自分では
分かんねえじゃねえかな?





なんか誰かが
言っていた気がする…

"近くのものほど分からない"
って――…



"本当に
大切なものは近くにある"
って――…




誰かが言っていた気がする…









「そのうち分かるんじゃね?」



「自分の行動にも表れてくるしな心臓なんかは、こうドッキンドッキン☆なるしさ」


修夜は自分の胸に手を当てて手を前後に動かしてドッキンドッキンとジェスチャーした。






「…ああ、ありがとな」



「いいって!いいって!だってダチだろ?!
ダチだったら当たり前!な?洸太!」


「そうそう!!
その代わり!!ちゃんと 実紅ちゃんとあったこ 話せよー!!」




「……マジ?話すの??」





…うそだろ。


まあ、べつにやましいことはねえんだけど。




「うん♪全部♪」


「実紅ちゃんとあったことぜ〜〜んぶ♪教えてもらうからな♪」






……はああああ?!!













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