「ったく舜は手が早すぎ」
「手出してねえから」
キスしただけだし。
「でも唇奪ったんだろ?!おまえどんだけ溜まってんだよ」
…いや、
溜まってねえから。
「実紅ちゃんのこと好きなんだろ?おまえ」
洸太は俺の机に
座りながら話した。
修夜はなんだか一人でブツブツ言っている……
「…正直、分かんねえ」
「そっか……でも気にはなってんの?」
「…ああ」
俺だって
女なら誰とでもキスするわけじゃねえし…
もちろん…どーでもいい女なんかに本性は見せない。
しかも男だって
信用したやつじゃねえと教えたことはない。
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