「ちゃんと聞いとけよ?」 「…うん」 俺は後ろに振り返り実紅のほうを向いて喋った。 「キスしたのは…… なんとなくとかじゃねぇから」 ……言った …言ったぞ? 「…うん。分かった」 「…あぁ」 …はぁ〜 …疲れる。 マジで…疲れる。 「…あと」 「…え?」 一つ言い忘れてた。 「ちゃんと明日から夕飯作りに来いよな」 …これでよし。 「……え?!」 カチャ─ 俺…… なんか変じゃなかったよな? なんか…これじゃ 俺が実紅のこと 好きみてえじゃん。 .