双子恋愛

「…なんのマネだ、冷」


「…ご主人、さま…。もう、冷我慢出来ないんです…。早く、お仕置きして…くだ…さ、い」


ちょっと赤い頬に
潤んだ瞳でそう頼まれたいおりは一瞬目を泳がせて舌打ちをした。
その顔は少し赤くなってるようにも見えた気がする。

もしかして…いおりは冷が好きなのか?


「しょうがねぇな」

いおりは冷を引き寄せ、少しだけ微笑んだ。

元々美形なのでその笑った顔は…悔しいがかなりかっこいいもので。


もちろん冷は顔を赤らめていた。




「おい、そこのクローン人間共」

いおりが僕らを見てそう言う。

空は怯まずにいおりをジッと見つめていた。