双子恋愛

「だってここは不思議の国だからぁ♪ここまで来るのに違和感感じなかったのぉ?」

お前も違和感だらけの人間だろ。

まだ起きない空の頭を撫でながら僕は少年を見つめながらまあ確かにそうだと言うように頷いた。

「そう言えば…。ここまで一度も怪しげもなく逃げられるなんて予想してなかったよ。僕らは実の親を殺しているしわけなのに警察は一向に僕らを追う気配すらない。
ただ警察がバカなんだと思っていたが…。それにこの場所を知ったのは…優しげな老夫婦が教えてくれたからだったな」


「違うよぉ?それは警察がここに君らを誘導したかったからぁ。老夫婦は警察に雇われてたんだよぉお」