夢見る珍魚姫


 お水が空へとひきあげてゆき、

 きいろい砂が

 降りてきました。



 珍魚姫の時間は終わりです。



 ごほんごほんと

 不機嫌に咳をして、

 珍魚姫はしっぽでお別れを告げました。