「おじゃましまーす。」
先生の家に入る。
片付いている、ってか殺風景ってか。
「どうしたの?今日、補習とかないよね。」
靴を脱ぎながら、問う。
「どうしたのじゃねーよ。たまたま駅前通りかかったら、お前らが居てさ。
今日は女子だけって聞いてたのに、男2人もつれやがって。」
先生が怒ってる。
嫉妬?
「すいません。高橋君は、悠が連れてきて、まさ…高居君はたまたま会っただけなんで。」
怒りは消えた…。
疑わないんだ。
「ふぅん。で、俺に隠れて浮気ですか。」
また、いつもの意地悪な笑み。
「え?違う。」
「俺に浮気何て、100年…いや1万年はやいんだよ!」
「すいません。」
完璧こいつ、遊んでやがる。
「謝ったら、警察なんていらないよ。涼ちゃん?」
嫌な予感。
「浮気した分、ちゃんと罪滅ぼししてね?」
不敵に笑う先生。
あー。もうこの先生にはお手上げです。