「ウチの友達の蘭、知ってる?まぢかわいいの。もう天使」
さっきから5分ぐらい蘭の話を続けてる自分が若干情けない。
「で?」
え?
「で、その蘭とかいう女の存在アピッて俺にどうしろって言うの?」
怒ってるのかな?
「何てな?」
顔は笑ってるけど、目は鋭くそして冷たくウチをみてる。
「ね?センセ?」
「ん?」

「あの時みたいに笑って?」
自分が言ってることの重さに気づかない自分。
「あの時、みたいに、笑って?」
ええい!もう言っちゃえ!!
そんなノリで言ったのに、センセの目は、鋭い光を放ってる。
「駄目。俺の笑顔は と・く・べ・つ!
んま。5千万位払ってくれたらいいけどな?」
普段のセンセにもどってて、安心した。
「あのね、相手は中学1年。そんな大金どうやって稼ぐのよ?」
そしたら、センセがバカにした表情で笑う。
「あのね、普通の大人でも基本、5千万もってないよ?余程のお金持ちじゃない限り。」
確かに…言われてみれば、平均2千万っていうし。
「ホント、実は英語以外いもバカとか?」
センセが歯を見せて笑う。
「も、良いよ。帰るよ、ウチ?」
センセが笑顔を見せてくれた嬉しさを隠すためにふてくされる。
「待て待て、悪かった。な?」
あわてるセンセ。
「送るから?」
「え?」
送る…?
「ほら暗くなってきたし。」
なんだ。そういうことか…












もしかして、ウチ、先生が す・き・だ。