分娩室に入って1時間程…。




「おめでとうございます!元気な女の子ですよ~!」



産声はオギャーなんかじゃなくて




猫ちゃんみたいなか細い声だったけど



ちゃぁんと人間の形をしてた。



『愁弥ぁぁ…。うわぁぁん!!』



「泣くなよ。泣き虫。」



とかいって愁弥も涙目。



私の腕の中で眠る小さな命が愛しくて



涙が止まらなかった。



「やっぱ名前考え直そうか。」



『うん。』