『菜穂ちゃぁ…ん!!』


もう汗なのか涙なのか分かんない。



こんなに私の体水分出して大丈夫!?って位水分出てるし。



「美希、大丈夫だから~。」




大丈夫じゃないし!




内心菜穂チャンを恨んでいた。



「青樹さん。そろそろ分娩室行きましょうか。」




看護師さんの合図で隣の部屋へ。




「美希。待合室で待ってるよ~♪頑張って!」




『…ふぁ~い…。』




この返事が精一杯だよぉ…。