「じゃあ、頑張りなよ!美希は、ママになるんでしょ?」



『うん。』



私は、菜穂チャンが入れてくれたアイスティーに手を伸ばした。


冷たくて、今まで引っかかっていた物が全て流れていく感じがした。



『おいし。』



「好きなブランドだからね!」



ニンマリと笑う菜穂チャン。



ありがとう…。



ピンポーン…。



「お迎えが来たよ。何でここが分かったんだろうね?」



「美希!ごめん。」



申し訳なさそうな顔をして立っている愁弥。




『私も…我がまま言ってごめんね。』