愁弥の話を聞く前に私は家を飛び出していた。 何で?何で?何で? 何で私はよりによってあんな時に我がままを言ってしまったんだろう。 自分を責めた。 愁弥は私と赤ちゃんのために頑張ってお仕事してくれているのに…。 ごめんね。 ごめんなさい。 愁弥…ごめんね。 けど私なりに家に戻りにくかったから菜穂チャンの家へ行くことに。 ピンポーン♪ 軽やかなチャイム音。 「はーい…って美希ィィ?」 驚く菜穂チャン。