「はいッ、しゅっぱーつ♪」 黒い軽自動車が太陽に反射してキラキラ光ってる。 「あんた名前考えたの?」 『ん~っ。愁弥は決めてた。』 「へぇ。愁弥君だったら良いセンスしてるからいいよね。」 『…私がセンス無いって言いたいんですかぁ??』 「違うよぉぉ!!」 車に揺られて大和君はスヤスヤ…。 「衝動買いしちゃダメだからね!」 『わかってるって!!』 店に着くまで何度も念を押された。 そんな結束は儚くも破られることに…。