眠い目を擦りながら瞼を開くと、まだ朝日が昇るには早すぎる時間だった。 頭がいてえ。 気持ち悪い。 これが二日酔いっつーのか。 酒が完全に残っている。 「翔、起きたの?」 かすれた声が隣から聞こえた。 「わりぃ。まだ寝てな」 上半身裸でパンツ一枚だった俺は、脱ぎ捨てられたTシャツに手を伸ばした。 床に放置されたTシャツの冷たさに、失っていた理性が一気に戻る。 俺、なにやってんだ。 体を丸めた下着姿の早苗に視線を落とし、後悔の念に駆られた。 俺は、早苗と……。