「僕を・・・ここに住ませて下さい・・・お願い・・・。」
涙を目にいっぱい溜めて
あたしを見てくる美少年くん。
う゛・・・。
いきなり来た子にいきなり住ませろって・・・。
あたしはとりあえず理由を聞く事にした。
ゆう 「とりあえず、ワケを聞くから・・・入って?」
すると美少年くんは口角をキュッと上げて目をキラキラ輝かした。
はあ・・・今日はなんなの~・・・?
部屋に入って、お茶を出す。
こんな朝早くからお客さんなんて・・・。
パジャマで対応してるあたしもどうかと思うけど。
ゆう 「まず、美少年くん。名前は?」
美少年くんは、あたしが出したお茶を1口飲むと挨拶してきた。
「僕は、相川純也。中学3年生!」
へえ・・・あたしと同じ。
まあ、確かにそんな感じがしないでもない。
純也 「僕、小さい時に親亡くしてて・・・。」
ドキン。
あたしと一緒だ・・・。
純也 「親戚の家に引き取られたんだけど。」
ゆう 「うん?」
純也 「そこで僕嫌われてて・・・ははっ!」
ゆう 「うん?」
純也 「耐えられなくなって・・・出てきた・・・。」
ゆう 「うん?」
純也 「親戚が僕を連れ戻しに追いかけてきたから。」
ゆう 「うん?」
純也 「とっさにこの家に・・・。」
一通り話を聞き終えたあたし。
不覚にも、純也くんの気持ちを考えたら
放っておけなくなってしまった。
だってあたし達は・・・ずっと孤独だったから。
ゆう 「じゃあ・・・とりあえずはここにいてもいいよ・・・?」
純也 「本当っ!?ありがとう!!」
この日。
あたしと純也。
2人ぼっちな2人の
Love Motionが始まったのです――。