鼻息の荒くなった私に
気づいたのか
真由子がフォローを入れた。
「や、や、や。
理恵子が個人的に知ってる訳じゃなくてさ。
最後、サッカー部全体の連絡先をプリントで交換したらしいのね」
はぁはぁ。
「そう…」
「ま、事のいきさつは
どうあれ
これで真山くんに連絡取れるじゃん、ぐふふふ」
真山くんのアドレス…。
夢にまでみた
真山くんとのメールの
やり取り……。
私の顔が
ぱあぁぁぁぁっと
輝くのが自分でも分かった。
「う…
でも、やっぱ緊張するなぁ」
私は、電話線をもじもじ指に絡めながら頬を赤らめてつぶやいた。


