「ちょっと、千佳
聞いてんの?」

真由子がイラつきを
隠せない様子で語気わ荒立てる。


「あ、ゴメンゴメン。
理恵子ね。
覚えてるよ」


「ダメもとでさ
理恵子に聞いてみたの。真山くんのアドレス。
まさかとは思ったけどさ知ってたよ、ふふふ。」


私は、理恵子が真山くんの連絡先を知ってる、という事実に
正直、悔しさを覚えた。

私と理恵子。

立ち位置としては
そんなに変わらないはず。


私のケータイには
男の子のアドレスなんて登録されてない。


弟とお父さんくらいだ。


あの、理恵子が
真山くんのアドレスを
知ってるなんて


何か

何か


悔しいっ!!!!