オレンジ色の 日差しの中 歩み寄る、二つの影。 やがて、影は一つになる。 「…ずっと、こうしたかった…」 「真山くん…」 私は、彼の腕の中 彼の顔を見上げた。 初めて見る、真山くんの真剣な表情。 何だか、私の知らない 真山くんみたい。 「……千佳……」 真山くんの顔が 近づいてくる。 私は黙って目を閉じた。 …真山くん…… ………好き……………。