「千佳ってば!!!!」


「はいぃぃぃっ!!!」

私は、気をつけの姿勢のまま飛び上がった。


「あれ?
真山くん…?」



いきなり、現実に
連れ戻された私は

真由子の思いっきり
冷たい視線に気づくと

えへへ、と照れ笑いしながらクッションへ腰を下ろした。


「千佳。
あんたまた

飛んでたね……」


解説しよう!

『飛んでた』とは
妄想ワールドで彼と
らぶらぶな時間を過ごすことである。

退屈な授業中や
寝る前の儀式として
よく利用される。