しょうがないから
小刻みに震えてる
手を無視して沙智の口の中に
ケーキを完璧にいれた。



はずだった。


無情にも
ケーキは沙智の口に
ついてしまった。
うん、震えは
無視されてくれなかった。



「ごめっ「とって。」


...ですよね。

しかも最後まで
言わせてくれないんだ。


そうはいっても
明らかに私の失態。
速やかに指でとった。
ら、その手を捕まれて
舐められた。

ちゅっと音を立てて
指をはなすと沙智は


「おいしい。」

そういうとにこっとした
笑顔をくれた。



....は??



「な、なな」



「舐めた。」



平然とケーキを食べながら
いう沙智様。