私が黙って沙智とケーキを
交互に睨んでいると、
沙智が¨はやく¨と
せかす。



こいつは私を
殺したいに違いない。
むかつく。



逆らえないから、
むかつく。


私はフォークを手にとって
ケーキを一口大に
切り取った。



沙智の口付近まで
持ってくと、
沙智が目を閉じて
¨あ¨と大きな口を
開ける。


いちいちフェロモン
噴出してくる。


こっちはそのたび
イロモンに近づいてる
気がするっていうのに。