初めての沙智の
温もりは全てを
委ねたくなった。



「沙智にあげる。
あげるから離さないで??」



多分火が顔についたと思う。
炎上してると思う。


それぐらい熱い。
自分がこんなに
恥ずかしいこと
言える人だと思わなかった。


「うん。」



そういった沙智は
今までのどんな返事より
優しい顔をしていた。