「嘉弥。」



ゾクッとするほど
色っぽい。
何回呼ばれても
嫌な気がしない。
だから...



「飽きるほど呼んでくれる??」

「何度でも。」

「めちゃめちゃとんでもなく
素敵な美女があらわれても、捨てない??」


「むしろ離れない。」


「きっと沙智のこと
みんなほっとかないよ??」


「俺はほっとく。」


「ケーキと私が
落ちそうになってたら
私を助けてくれる??」


「....嘉弥を先に助けるよ。」

最後の間と、先にって言葉が
気にかかるけど、
その他がめちゃくちゃ
甘いから許してあげる。


「嘉弥。おいで。」


膝をポンポンと叩く沙智。
恥ずかしさは針を
振り切るほどだけど、
私は沙智に従った。


ぎゅっと抱き締められて、
さりげなく初だと知る。