紫陽花


何か頭に残るような会話をしたわけでもなく、
二時間という長いのか短いのかわからない時間を過ごした。

その間の中で、
おれとひかりさんは地元がわりと近いことを知った。

そして、
おれと進の数少ないたわいもない話を聞いては、
笑って
楽しそうだった。
場が和むような空気を持っているように感じた。