紫陽花


おれも悠治みたいに生きてみたいものだと。

でもおれは悠治じゃないから無理だけど、
もう少しだけそんな風に生きるのも悪くないというか、
気楽に考えた方がいいのかもなって。

もしかしたら、
おれは考えすぎだったのかもしれないし、
本当に里美が忘れていただけかもしれないし、
そうだったら一番いいなと思っていた。