紫陽花


おれは急いで教室に向かった。
だから、
そのあと2人で何を話したか知らない。
そもそも何なんだったんだろうか、
と思いつつも、
教室の後ろのドアを開けて、
静かに近くの席に座った。

すると、
しばらくして携帯が光った。

里美からだった。