「やったぁッ。」 キンは椅子を倒しそうなほど勢いよく立ち上がり、万歳をした。 「ほら、落ち着いて。 まずはご飯を食べなさい。 そのあと、井戸から水を汲んできてちょうだい。」 「は〜いッ。」 キンは大急ぎでご飯を食べると、水桶を持ち、井戸に向かって走り出した。 リーナは 「そんな焦らなくても消えたりしないわよ。」 と言って、クスクス笑った。