「リバ…?」



「うんっ。
リバ。いい名前でしょ?
この島からとったのよ。」



キンは胸を張って誇らしげに言った。



「捻りねぇな。」



レッジは苦笑してキンに聞こえないように小声で呟いた。



しかし、キンの耳は地獄耳。



キンの肘鉄がレッジの腹部に命中した。



「どう?気に入った?」



後ろでうずくまるレッジを無視し、青年に笑って聞く。



青年の本能が告げていた。



ここは否定しないほうが無難だ、と。




「…はい。いいと思います。」



青年がそういった途端、キンの目が輝いた。



「よかった。気に入ってくれて」



キンは嬉しそうに顔を綻ばせると、青年に手を差し出した。



「よろしくね、リバ。」




青年……いや、リバは少し戸惑いながらもキンの手を握った。



「よろしく、キン。」



二人はしっかりと握手をした。












「俺、忘れられてる?」



「きゅ〜…。」



苦しそうにお腹を抱えているレッジの頬をレイはペロペロ嘗めていた。




………本当に忘れられていたのはレイかもしれない。
(作者は忘れていました。。。)





.