ヒュー…ドーン 「ありがとう」 宇佐美は穏やかな表情をしてそう言った その表情はあたしの心を察しているように見えた そして宇佐美は後ろを向き走り出した 君を大好きな人のもとに 君が大好きな人のもとへ… 「ずっと…!ずっと!大好きだったよ!」 あたしは宇佐美の背中に向かって叫んだ 花火の音に負けないぐらいに