クライシス・ゾーン~翡翠の悪魔~

「きっと、仲間はずれにされてると思ったんだよ」

「……ふん」

 リュートは、ばつが悪そうにドーナツを口にして顔をしかめる。それにまたティリスは笑った。

「無理しなくていいよ。苦手でしょ」

 そう言って伸ばした手にドーナツを乗せる。

「ベリルは平気なのね」

「好き嫌いはない」

「何を飲んでいる」

 ベリルが持っている、いつもと違う金属のコップに眉を寄せた。

「お酒です。少し苦みはありますけど」

 レキナの説明にすかさず反応し、

「酒があるのか?」

「はい。ありますよ」

 お酒を造って売ったりもしています。

「僕たちの造るお酒は結構、評判いいんです」

「お酒飲みながらドーナツ食べてるの?」

 ティリスはベリルに唖然とした。

「悪くない」

 言ってカップを傾ける。