クライシス・ゾーン~翡翠の悪魔~

「闘い慣れしている事はこれまでの言動で解っている」

 身体能力においても期待出来るだろう。

「ならば、そこからプラス要素を追加すればいい」

 なるべく手持ちの情報のみで闘う方法を模索する。

 ベリルがそう語るのは、未だ具体的な能力をリュートから聞かされていないからだ。強い力を持ちながら、それを話す事を躊躇っている。

 彼らにとって話せない理由があるのなら、無理に尋ねる事はこれからの戦闘に支障を来す恐れとなる。

「お前が残ればいいかもな」

 挑戦的な目でベリルを見下ろす。なんの力もないと言っていたなら、それも一つのてだ。

「考えておこう」

 ベリルは言って、(うまや)に向かった。