「頼む」

「まかせて!」

 そうして魔法の乗った弾倉を受け取り、ボナパスの相手をしているマノサクスとリュートに合流する。

「行って」

「しかし」

 守り役として残ったセルナクスはティリスに促されて戸惑う。

「あたしなら大丈夫!」

「……解った」

 ティリスの瞳から硬い意思を見たセルナクスは強く頷き、剣を抜いて戦闘に加わるべく駆け出した。




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専横(せんおう)
[名・形動]好き勝手に振る舞うこと。また、そのさま。わがまま。