クライシス・ゾーン~翡翠の悪魔~

「ありがとう」

「いや。俺たちの方こそ、助けられた」

 君は何者なんだ。

「勇者らしい」

「いやまあ、そうだろうけど」

 はぐらかそうとしているよな。

「ベリルは不死なんだよ」

「不死?」

 マノサクスの言葉にベリルを見下ろすと、当の本人はただ笑っているだけだった。



 ──しばらくして、三人は改めて評議長レイノムスの元に招かれる。

「誠に申し訳ない」

 詳細を聞いたレイノムスは深々と頭を下げた。

「それが正しくても実行したんだろう」

 怒り冷めやらぬリュートはレイノムスをぎろりと睨み付ける。そこにいた兵士たちは、それに強ばった表情を貼り付けた。

 レイノムスはばつの悪そうに苦笑いを返しベリルに目を移す。