「さて、どうしたものか」
正面の扉には左右に警備が立っている。廊下は目的の部屋まで十メートルほどと長く、両端の壁も部屋のようだが防犯のためか、通路側に扉は見受けられない。
これは一定の距離に置かれている花瓶に頼るしかない。とはいえ、近づけば近づくほどこちらを視認可能であり、いくら花瓶があっても見つかってしまうのは必至だ。
やはりここは、マノサクスに任せるしかない。ベリルは扉の隙間から覗いているマノサクスに手で合図を送る。
それを見たマノサクスは深呼吸したあと、意を決して堂々と扉を開けた。当然、警備の二人はそれに目を付け怪訝な顔をする。
しかし、顔見知りという事もあってか、扉の前から動くことはなかった。
「やあ」
緊張してガチガチだが、なんとか声はいつも通りに違和感なく振るまえるようにマノサマスは頑張った。
正面の扉には左右に警備が立っている。廊下は目的の部屋まで十メートルほどと長く、両端の壁も部屋のようだが防犯のためか、通路側に扉は見受けられない。
これは一定の距離に置かれている花瓶に頼るしかない。とはいえ、近づけば近づくほどこちらを視認可能であり、いくら花瓶があっても見つかってしまうのは必至だ。
やはりここは、マノサクスに任せるしかない。ベリルは扉の隙間から覗いているマノサクスに手で合図を送る。
それを見たマノサクスは深呼吸したあと、意を決して堂々と扉を開けた。当然、警備の二人はそれに目を付け怪訝な顔をする。
しかし、顔見知りという事もあってか、扉の前から動くことはなかった。
「やあ」
緊張してガチガチだが、なんとか声はいつも通りに違和感なく振るまえるようにマノサマスは頑張った。



