「ほら。あそこに見えるのが地下牢の入り口だよ」
マノサクスが指を差す方向には鉄の柵があり、警備だろうか槍を手にした二人のリャシュカ族がレンガ造りの小さな建物を挟んで立っていた。
あそこがどうやら地下牢の入り口らしい。ここは他の種族が入れられる牢で、リャシュカ族が入る牢はかなり離れた位置にある。
「ふむ」
二枚扉は南京錠で施錠され、固く閉ざされている。見渡すと、取り囲む四角い柵の周囲には兵士が二人一組で巡回していた。
「夜まで待つ」
言ってベリルは決行までのあいだ、荷物の確認をしつつ浮遊大陸についてマノサクスに聞いてみるかと生け垣の影に腰を落とした。
「うん?」
ふと、荷物が何やら動いている事に気付き、ゆっくりとフラップを上げる。
「ぽよ!」
「ぬ──」
なるほどお前かとベリルは顔からスライムを引っ剥がした。
「え、ついてきちゃったの?」
「ぽよ! ぽよ!」
「解った。静かに」
騒ぐスライムをなだめると、理解したのか大人しくなった。知能がどれほどなのか気にはなるがしかし、今はそんな場合でもない。
マノサクスが指を差す方向には鉄の柵があり、警備だろうか槍を手にした二人のリャシュカ族がレンガ造りの小さな建物を挟んで立っていた。
あそこがどうやら地下牢の入り口らしい。ここは他の種族が入れられる牢で、リャシュカ族が入る牢はかなり離れた位置にある。
「ふむ」
二枚扉は南京錠で施錠され、固く閉ざされている。見渡すと、取り囲む四角い柵の周囲には兵士が二人一組で巡回していた。
「夜まで待つ」
言ってベリルは決行までのあいだ、荷物の確認をしつつ浮遊大陸についてマノサクスに聞いてみるかと生け垣の影に腰を落とした。
「うん?」
ふと、荷物が何やら動いている事に気付き、ゆっくりとフラップを上げる。
「ぽよ!」
「ぬ──」
なるほどお前かとベリルは顔からスライムを引っ剥がした。
「え、ついてきちゃったの?」
「ぽよ! ぽよ!」
「解った。静かに」
騒ぐスライムをなだめると、理解したのか大人しくなった。知能がどれほどなのか気にはなるがしかし、今はそんな場合でもない。



