クライシス・ゾーン~翡翠の悪魔~

 
 ──建物の間を歩いていると、ふいに(ひら)けた場所に辿り着く。見れば、コルコル族の男たちが集まって何かを話し合っている。

 どうやら、簡易の建物を作るための話し合いをしているらしい。その輪の中にいたベリルは、リュートの姿を見つけて歩み寄る。

「側にいなくて良いのか」

 手伝うつもりのベリルに眉を寄せ、

「ティリスの寝床から作ってくれないか」

「そのつもりだ」

 鍛えているようだが、環境がかわった事でストレスも溜まるだろう。

 理解してくれていることにリュートはやや安堵した。

「……すまない」

 軽く手を挙げて返したベリルの背中を一瞥し、ティリスの元に戻る。

「本当にあれで二十五なのか?」

 振り返り、眉間にしわを寄せた。