クライシス・ゾーン~翡翠の悪魔~

 
 ──陽も暮れて、食事の終わった一同にベリルが切り出す。

「奴は、生物としてあまりにも不自然だ」

 それにリュートはいぶかしげな目を向ける。

「戦闘車両に追われているといった事は、あながち間違いでもない」

 いつになく真剣な面持ちで口を開いたベリルに、何か気がついたことがあるのかと向き直る。

「それがどういうものかは解らんが、違和感があったということか」

 ベリルはそれに頷き、

「奴に感じたものは破壊衝動だけだ」

 ボナパスと闘っているとき、あちこちに動物の死体が転がっているのを確認した。それらには食べた形跡がない。

 まったく食べられていない死体が物語るのは──

「動いているものに反応したのか」

 リュートは眉間にしわを寄せる。

「どういうことですか?」

 レキナはベリルとリュートが難しい顔をしている事に首をかしげた。

「モンスターならそれも当然なのでは?」

 ラトナの意見はもっともだ。しかし、