──回収した物を麻袋に入れて馬車まで戻る。
「ああ、良かった」
のんびりと草を食んでいる馬とカルクカンにラトナは安堵して積み荷を確認する。
「荷物も随分と減ったな」
「ええ。ベリル様の服は二着分、なくなりましたしね」
レキナは血まみれのベリルに乾いた声で応えた。
毎回、血染めになるのはどうにかならないものだろうかと眉を寄せる。相手が相手だったのだから仕方がないとはいえ、痛々しくて見ていられない。
「帰りに川がありましたね」
「そうだな」
ベリルはシャノフに応えカルクカンにまたがった。
戻りは気が楽になっているのか、早く集落に帰りたいという気持ちが強いのか、レキナたちの足取りは軽くリュートにはやや急いでいるようにも感じられた。



